行政書士と司法書士、就職するならどっち?

資格があれば簡単に就職できる?

私のように、司法書士事務所などで働きながら資格を目指す人だけでなく、資格を取ってすぐ独立するのではなく、司法書士事務所や行政書士事務所で働いて実力をつけたい、と考えている人も多いですよね。

では、就職するとしたら司法書士事務所と行政書士事務所、どちらが良いでしょうか。

もちろん、司法書士を目指すなら司法書士事務所で修業し、行政書士になりたいなら行政書士事務所で修業するに越したことはないのですが、どちらのほうが就職しやすいかということを考えてみたいと思います。

  • 行政書士法人 272 社員764人(2014年現在)
  • 司法書士法人 612(2016年現在)

上記の数字を見てください。

社員とは、法人に雇用されている資格者のことです。会社でいえば従業員と同じです。

行政書士法人の社員は全国で764人しかいません。法人数も司法書士法人に比べると半分にもなりません。法人でなく、個人でも資格者を雇うことは出来ますが、この数字をみると、行政書士事務所に就職するのは狭き門だな、というイメージです。

よほどタイミングが良くないと、希望する行政書士事務所に就職するのは難しいかもしれません。

また、法人形態の行政書士事務所が少ないので、個人事務所を狙う場合は厚生年金や健康保険に入れず、国民年金と国民健康保険を全額自己負担することも多い点に注意が必要です。

法人の場合、原則として厚生年金と健康保険に入れるので、保険料の半分は法人が支払ってくれます。仮に、法人と個人事務所で同じような仕事をしていても、社会保険料の関係で収入に差が出てしまうこともあるのです。

と、言うわけで就職するなら司法書士事務所の方が就職しやすいし、安心なのではないかと思います。

ただ、司法書士や行政書士を目指す人は、定年までどこかの事務所に勤めたいと思っているわけではないでしょう。いずれは、独立を目指しているのではないかと思います。

独立のための修行と割り切るなら、どんなにお給料が低くても実力を磨ける事務所で短期間働くという考え方もあると思います。

目的をはっきりしないと、司法書士か行政書士か、そしてどんな事務所に就職したいのかも決められないかもしれませんね。

まずは、自分の目的をはっきりさせましょう。



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