行政書士と司法書士、継続的な仕事が見込めるのはどっち?

行政書士と司法書士の仕事の違いはこんなところにもあります

行政書士と司法書士では扱う仕事の種類がかなり違います。

仕事の内容や量は収入にもかかわることなので、気になりますよね。

安定した収入を目指すなら、継続的な仕事を取ることが近道です。継続的な仕事と言ってイメージしやすいのが税理士の仕事です。

税理士の場合、多くが企業や個人事業主との顧問契約で、毎月仕事が発生し、それに応じた報酬があります。一方、相続税の申告などは、申告納税まで済んでしまえばそれで仕事が完了し、毎月同じ人の仕事をするということはありません。

このような「1回終われば原則としてそれで終わり」な仕事をスポット業務と言い、毎月など決まった期間継続する仕事を顧問業務といいます。

一般的に、顧問業務はスポット業務に比べて報酬単価は低いことが多いです。

しかし、継続して売り上げになるので、長い目で見れば大きな売り上げになります。だから、どんな士業でもできるだけ顧問業務を取りたい、というのが本音です。

●顧問業務のメリット

  • 継続収入が見込める
  • 単価は安くても数をこなすことで大きな収入になる
  • 収入の見通しがつきやすい

行政書士と司法書士を比べると、どちらのほうが顧問業務が多いと言えるでしょうか。

司法書士事務所で働いている実感としてですが、司法書士のほうが顧問業務は多いと思います。

司法書士のメイン業務は登記です。なかでも不動産登記は、買い主や売り主から直接依頼が来るよりも仲介不動産会社からの依頼が多ので、長くその不動産会社と付き合っていくことになります。

不動産会社の規模により、月に発生する登記の数は異なりますが、その不動産会社で不動産の売買があるたびに仕事が来るので、継続した仕事ということができます。

一方、行政書士はスポット業務が多いと感じています。

そもそも行政書士は許認可の専門家なので、許可が出たら仕事が終了するのは仕方がないことなのかもしれません。一度許可を取ってしまえば、更新がない限り同じお客さんが同じ許可を取ることはないからです。

ただし、どちらにも例外はあります。

たとえば、司法書士業務の一つ、過払い金の返還請求は個人のお客さんを相手にしたスポット業務です。

行政書士も毎年更新のある許可を取ったお客さんとは長い付き合いになることが多いですし、許認可のスペシャリストとして企業の顧問になっている人もいます。建設業では、ベテラン行政書士が顧問を務めていることが多いようですね。

と、いうわけで一般的には司法書士のほうが継続業務(顧問業務)が多く、行政書士はスポット業務が多い、と言えるでしょう。

スポット業務は顧問業務に比べて1件の報酬が高額になることが多いです。だから、営業に力を入れてたくさんのスポット業務を取れれば大きな収入になります。

どっちのタイプの仕事が良いかは、その人の考え方にもよりますが、顧問型を狙うなら司法書士、スポット型なら行政書士と考えて、資格にチャレンジしてはいかがでしょうか。



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