司法書士の試験概要の紹介

難関試験ですが、誰でも受験できます!

司法書士試験はかなりの難関試験です。そのため、何か受験資格があるのではないかと思っている人も多いのですが、実は誰でも受験できます。いったいどんな試験なのか、まとめてチェックしておきましょう。行政書士試験とも比較してみてくださいね。

合格率はだいたい3%くらいと、超がつくほどの難関試験なのでしっかりと準備して挑戦しましょう。

司法書士試験の概要

・試験資格

年齢、学歴、国籍等に関係なく、だれでも受験することができます。

・試験日

司法書士試験は筆記と口述の2段階で、筆記試験に合格した受験生のみが口述試験を受けられます。

  • 筆記試験 毎年7月の第1日曜日
  • 口述試験 毎年10月

詳細は法務省のホームページで確認できます。

法務省のホームページはこちらから→

・試験の科目及び方法

(1)筆記試験
①試験の科目
1.憲法、民法、商法(会社法その他の商法分野に関する法令を含む。)及び刑法に関する知識
2.不動産登記及び商業(法人)登記に関する知識(登記申請書の作成に関するものを含む。)
3.供託並びに民事訴訟、民事執行及び民事保全に関する知識
4.その他司法書士法第3条第1項第1号から第5号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力

②試験の方法
1,3,4(午前の部と言います)は多肢択一式、2(午後の部と言います)は多肢択一及び記述式により実施されます。

(2)口述試験
① 試験の科目
不動産登記法、商業登記法、司法書士法(司法書士の業務を行うに必要な一般知識)
② 試験の方法
試験官に口述で回答を求められます。

・合格基準

(1)記述試験
平成30年度の筆記試験合格点は満点280点中212.5点でした。
司法書士試験は、多肢択一式の基準点をクリアできないと不合格になる、という扱いがされています。
ちなみに、平成30年度の基準点は、
午前の部 満点105点中78点
午後の部 満点105点中72点
記述問題 満点70点中37点
となっています。

○点とれば必ず合格、というものではなく、試験実施の年ごとに基準点も合格点も変わります。その点が、行政書士試験と大きく違いますね。

(2)口述試験
口述試験の合格基準は未公表ですが、口述試験で不合格となることはほとんどないと言われています。

行政書士と司法書士、女性が向いているのはどっち?

これからは女性が活躍する時代です

司法書士と行政書士、性別によって向き・不向きはあるのでしょうか。仮に、女性ならどちらの資格を目指すべきか。

統計を見てみると、

  • 行政書士のうち女性は13%(2016年7月末現在)
  • 司法書士のうち女性は17%(2016年4月現在)

どちらも、女性の数は多いとは言えません。統計で見るには、どちらが向いているかどうかはわからないですね。

では、業務内容はどうでしょうか。

業務内容で比べると、行政書士の方が女性向きだと思います。なぜなら、とにかく業務の種類が多いからです。

司法書士の場合、登記、140万円までの簡易裁判代理がメイン業務ですが、行政書士の業務は本当に幅広いので、その中から女性向きの業務を選ぶ方がやりやすいと思うのです。

たとえば、最終的に書類を作るにしても、その過程で依頼者の話をじっくり聞くような業務は女性向きだと思います。行政書士業務で言うと、遺産分割協議書の作成、離婚協議書、結婚契約書、交通事故の後遺症等級認定、内容証明作成、などです。

どれも、依頼者が何を望んでいるのかなど、現状の問題点などをじっくり聞きだしていくことが求められる仕事です。

一般的に、女性の方が他人の心情を良く理解できると言われています。男性の場合、「それで、結局何がしたいの?」と結論を急いでしまうような場面でも、女性はじっくり話を聞いてあげることができる人が多いのです。また、人の話を聞くのが得意、苦にならない、むしろ聞いてあげたいというのは男性より女性の方が多いですよね。

一方、行政書士の仕事にも、営業許可申請のように「いつから営業したい」という期限を守ることが最優先されるような仕事も多くあります。営業許可申請の場合、営業開始の希望や許可要件についてはしっかり話をしますが、なぜその事業をやりたいのかなどを深く聞くことはまれでしょう。

女性の得意分野である、

  • 話を聞くのも話すのも好き、苦にならない
  • 相手の気持ちが良く分かる
  • 話の中から問題点や解決方法を考えられる

というような能力を活かすなら、許認可業務よりも前述の離婚関係や遺産分割協議書作成、交通事故関係などの仕事が向いていると言えます。

仕事の種類が多いので、自分に合った仕事を選びやすいのが行政書士の良いところです。まとめると、女性が向いているのは行政書士、となります。

行政書士と司法書士、脱サラするならどっち?

資格で一発逆転は可能か?

「今更資格を取っても無駄かもしれない」「脱サラして失敗したらどうしよう」

ある程度の年齢になると、誰でもそんな不安を感じますよね。

もちろん、資格さえ取ればどうにかなるものでもないし、成功するか失敗するかなんてやってみなければわかりません。

しかし、会社員経験や年齢を活かすなら、私は行政書士をお勧めしたい。

なぜ、司法書士よりも行政書士のほうが会社員経験や年齢を活かすことができるのか。

それは、行政書士の仕事は種類も多く、顧客の年代も様々だからです。

特に、扱う仕事の種類が多いことが大きなポイントです。

たとえば、不動産会社に勤めたことがある人なら、契約書の作成や宅建業免許についての知識を活かした仕事が出来ます。建設業界にいた人なら、建設業許可、実際に内装工事をしていた人なら、飲食店の営業許可や風俗営業許可の流れがわかるでしょう。ごく普通の総務や経理の経験も、会計記帳などの知識を活かせます。

また、相続や交通事故業務のような「相手の話をじっくり聞く仕事」は、若い人よりも社会経験が豊富な人のほうが向いていると思います。自分の経験をもとに、相手の気持ちに沿って対応できるからです。

そう考えると、行政書士にとって「年齢」はなんのデメリットにもなりません。まあ、最新のIT機器を使いこなせないというちょっとした苦労はあるかもしれませんが。

行政書士は様々なバックグラウンドを活かして資格を取って即独立する人も多いです。

一方、司法書士事務所で働く人は20代、30代が多いな、と感じています。

司法書士の場合、資格を取っていきなり独立する人はそれほど多くありません。ある程度どこかの事務所で修業してから独立するのが一般的です。

修業中はお給料もあまり高くないし、実務は覚えることも多く大変なのでどうしても若い年代の人が多くなるのかもしれません。独立するまで数年程度かかるので、40代以降になると自分の年齢を考えてストップをかけてしまう人もいるのでしょう。

まとめると、脱サラして資格を目指すなら行政書士、というのが私の意見です。

行政書士と司法書士、就職するならどっち?

資格があれば簡単に就職できる?

私のように、司法書士事務所などで働きながら資格を目指す人だけでなく、資格を取ってすぐ独立するのではなく、司法書士事務所や行政書士事務所で働いて実力をつけたい、と考えている人も多いですよね。

では、就職するとしたら司法書士事務所と行政書士事務所、どちらが良いでしょうか。

もちろん、司法書士を目指すなら司法書士事務所で修業し、行政書士になりたいなら行政書士事務所で修業するに越したことはないのですが、どちらのほうが就職しやすいかということを考えてみたいと思います。

  • 行政書士法人 648(2019年4月現在)
  • 司法書士法人 702(2019年5月現在)

上記の数字を見てください。法人でなく、個人でも資格者を雇うことは出来ますが、実際にはなかなか難しいので法人の数に着目しました。

行政書士法人は全国で648。司法書士法人とあまり変わりありません。

と、言うわけで就職するなら行政書士事務所も司法書士事務所もあまり変わりがないと思います。

ただ、司法書士や行政書士を目指す人は、定年までどこかの事務所に勤めたいと思っているわけではないでしょう。いずれは、独立を目指しているのではないかと思います。

独立のための修行と割り切るなら、どんなにお給料が低くても実力を磨ける事務所で短期間働くという考え方もあると思います。

目的をはっきりしないと、司法書士か行政書士か、そしてどんな事務所に就職したいのかも決められないかもしれませんね。

まずは、自分の目的をはっきりさせましょう。

行政書士と司法書士、継続的な仕事が見込めるのはどっち?

行政書士と司法書士の仕事の違いはこんなところにもあります

行政書士と司法書士では扱う仕事の種類がかなり違います。

仕事の内容や量は収入にもかかわることなので、気になりますよね。

安定した収入を目指すなら、継続的な仕事を取ることが近道です。継続的な仕事と言ってイメージしやすいのが税理士の仕事です。

税理士の場合、多くが企業や個人事業主との顧問契約で、毎月仕事が発生し、それに応じた報酬があります。一方、相続税の申告などは、申告納税まで済んでしまえばそれで仕事が完了し、毎月同じ人の仕事をするということはありません。

このような「1回終われば原則としてそれで終わり」な仕事をスポット業務と言い、毎月など決まった期間継続する仕事を顧問業務といいます。

一般的に、顧問業務はスポット業務に比べて報酬単価は低いことが多いです。

しかし、継続して売り上げになるので、長い目で見れば大きな売り上げになります。だから、どんな士業でもできるだけ顧問業務を取りたい、というのが本音です。

●顧問業務のメリット

  • 継続収入が見込める
  • 単価は安くても数をこなすことで大きな収入になる
  • 収入の見通しがつきやすい

行政書士と司法書士を比べると、どちらのほうが顧問業務が多いと言えるでしょうか。

司法書士事務所で働いている実感としてですが、司法書士のほうが顧問業務は多いと思います。

司法書士のメイン業務は登記です。なかでも不動産登記は、買い主や売り主から直接依頼が来るよりも仲介不動産会社からの依頼が多ので、長くその不動産会社と付き合っていくことになります。

不動産会社の規模により、月に発生する登記の数は異なりますが、その不動産会社で不動産の売買があるたびに仕事が来るので、継続した仕事ということができます。

一方、行政書士はスポット業務が多いと感じています。

そもそも行政書士は許認可の専門家なので、許可が出たら仕事が終了するのは仕方がないことなのかもしれません。一度許可を取ってしまえば、更新がない限り同じお客さんが同じ許可を取ることはないからです。

ただし、どちらにも例外はあります。

たとえば、司法書士業務の一つ、過払い金の返還請求は個人のお客さんを相手にしたスポット業務です。

行政書士も毎年更新のある許可を取ったお客さんとは長い付き合いになることが多いですし、許認可のスペシャリストとして企業の顧問になっている人もいます。建設業では、ベテラン行政書士が顧問を務めていることが多いようですね。

と、いうわけで一般的には司法書士のほうが継続業務(顧問業務)が多く、行政書士はスポット業務が多い、と言えるでしょう。

スポット業務は顧問業務に比べて1件の報酬が高額になることが多いです。だから、営業に力を入れてたくさんのスポット業務を取れれば大きな収入になります。

どっちのタイプの仕事が良いかは、その人の考え方にもよりますが、顧問型を狙うなら司法書士、スポット型なら行政書士と考えて、資格にチャレンジしてはいかがでしょうか。

気になる行政書士講座に注目!
「フォーサイトvs ユーキャン」

初学者向けの代表格ともいえる両講座、軍配は「フォーサイト」に!

行政書士試験は、数ある士業資格の中でもとりわけ、法律をゼロから学ぶ受験生の比率が高いことで知られています。受験を志した当初は知識ゼロであっても、対策講座で基礎からしっかり学ぶことでおよそ1年後には見事合格を掴みとっている、そんなケースはいくつもあります。

行政書士試験対策の通信教育といえば、大手資格予備校から小規模スクールまで、巷にはいくつも展開されています。そんな中で、初学者からの高い定評を誇るのが、「フォーサイト」と「ユーキャン」ではないでしょうか。 本ページでは両者を徹底比較し、行政書士試験合格につながる通信教育はどちらなのかを検証してみたいと思います。

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「ユーキャン」のウリは、大手ならではの信頼と安心感

通信教育「ユーキャン」といえば、行政書士試験対策だけでなく、あらゆるジャンルの講座を幅広く展開するスクールとして大変有名です。テレビCMや折り込みチラシですっかりおなじみですし、タレントとのコラボ企画もバンバン行っていますね。一般的に“実態がなく不安”といったイメージの強い通信教育ですが、これだけネームバリューがあればもはや心配な要素はありません。
「誰もが知っている通信教育」だからこそ、安心して学ぶことができる。この点が「ユーキャン」最大のウリと言えるのではないでしょうか。

教材は、イラストが多用され、分かりやすい文体で書かれたテキストがメイン。初学者がゼロから学ぶことが想定されているので、どんどん読み進めることができます。
一方、最近の通信教育ではすっかり主流となった映像講義の提供がないという点は、大きなデメリットに感じられます。
受講料は63,000円。行政書士通信教育としては比較的リーズナブルなラインではありますが、テキスト学習のみであることを鑑みれば割高感は否めません。


フルカラーテキストに実力派講師によるハイビジョン講義、
本気で受かりたいなら「フォーサイト」

「ユーキャン」と比較すると知名度はイマイチなものの、クチコミを中心に高い人気を誇るのが、「フォーサイト」の行政書士通信教育です。
士業系資格ではまだまだ珍しいフルカラーのテキストは、イラストや図表で分かりやすく解説され、初学者でも楽しく学べるのがポイント。“合格に必要なポイントだけ”が凝縮されているので、コンパクトな仕様なのも使いやすさの秘密です。
また、「フォーサイト」の教材のウリとして挙げられるのが、分かりやすさ重視のハイビジョン講義です。通信教育としては群を抜くクオリティの、クリアな画質で提供される講義は迫力満点。電子黒板が活用され、授業の展開がスムーズかつ分かりやすいのも特徴です。講義を担当するのは、実力派の専任講師。講義の質は、サンプルを視聴すれば一目瞭然です。
その他、オンライン学習システムや副教材、合格グッズ等のサポート体制の充実ぶりも、「フォーサイト」ならでは。挫折しやすい通信教育も、続きそうな気がします。
講座が「ユーキャン」のように一本化されておらず、数ある講座群から必要なものを選べるので、初学者はもちろん、中上級レベルの受験生にもオススメできます。
受講料は4万円台から、というのも大きな魅力ですね!
合格率は全国平均の2.94倍(2018年度)、実績データを公表している点にも好感が持てます。


“初学者向けの行政書士通信教育”ということで、同列で語られることの多い「フォーサイト」と「ユーキャン」。ですが、比べてみればその差は歴然です!

フォーサイトのクチコミ情報

受講生の本音は? フォーサイトの実力をチェック

私が受講したフォーサイトの行政書士講座は、法律の勉強を経験している方はもちろん、初学者でも分かりやすいように工夫されたカリキュラムが特徴です。
受講料も良心的ですので、かなりオススメしたい講座なのですが、知名度がいまひとつですので、受講に踏み切れない方も多いかもしれませんね。
そこで、実際にフォーサイトの講座を受講し、見事行政書士試験に合格した人の感想を集めてみました。フォーサイトのカリキュラムや教材に対して、
どのような評価を下しているのか、しっかりチェックしてください。

32 歳 女性 アルバイト
「テキストの内容はスリムで余分な知識を省いてあり、講義のDVDも分かりやすかったので受講を決めました。講義DVDは、分からないところを繰り返して何度も聞けるところが良いと思いました。通信講座は、時間の融通が利くので、通学より有利ではないかと思います」

34 歳 男性 会社員
「3年目の受験でやっと合格できました。総じて言うと、法令の教材についてはフォーサイトの教材のみで必要十分だと思います。たくさん教材があっても覚えきれないでしょうし、混乱を招くだけです」

38 歳 男性 会社員
「フォーサイトの受講を決めるまで、1ヶ月間かかりました。いろいろな講座を比較した結果、フォーサイトを選択したのはサンプルの講義DVDがよかったから。それと、広告に費用をかけていない分、教材を安く提供するという企業姿勢にひかれたからです。
テキストと問題集は、フォーサイトの教材のみを使用しました。ほかのものを勉強する時間はないので、ひとつに集中し、やりきることが得策だと思ったのです」

40 歳 男性 アルバイト
「法律を学ぶのは初めてではなかったのですが、初受験は惨敗でした。このときは他の通信教育を利用していましたが、その講座のテキストブックだけで学習するという方法に限界を感じ、たまたまインターネットで見つけたフォーサイトのDVD講座を受講することにしました。
講義DVDを見てみると、そこにはポイントを突いた的確な講義をありました。おかげで勉強すべき内容の全体構造が把握できました」

34 歳 男性 会社員
「3回目の受験で合格できました。去年までは他社の通信教育を受講していたのですが、試験に対する不安から、知識を広げようと試験とは関係ないことに時間を費やしてしまって、肝心なことができていなかったようです。
今年はフォーサイトのテキストと過去問をとにかく繰り返しやって、曖昧な記憶をなくし、知識を正確に自分のものにできるように心がけました」

40 歳 女性 主婦
「フォーサイト以外の教材はまったく使用しなかったので、私の知識はすべてこの教材から得たものです。試験日が近づくと『フォーサイトの教材だけで大丈夫か?』などと幾度も不安になりましたが、フォーサイトを信じ、合格できて本当によかったと思います」

「完璧を目指さない勇気」を持とう

行政書士試験攻略のカギ ~メンタル編

行政書士試験のような難関国家資格対策を進める上では、何と言っても“メンタルの強さ”がモノを言うのではないかと実感します。
気持ちの面で強ければ、多少進捗が芳しくなくともその後の挽回は充分に期待できるでしょう。しかしながら、どんなに万全な対策を進めていても、肝心な試験当日に気持ちが負けてしまえば、こうした弱さは必ず試験の出来にも影響するものです。
よって、受験生は前ページでご紹介したような効率の良い学習にこだわるべきであると同時に、メンタル面の強さをも兼ね備える必要があると言えます。

 行政書士試験対策上、重要となるメンタルの強さについて、具体的にどんな強さが求められるかと言えば、受験勉強を進める過程では少なくとも「完璧主義を捨てる勇気を持つこと」が大切であると思います。
これは、前ページでご紹介した「出題箇所に的を絞って、出るポイントのみに集中しよう」というお話に付随して言えることですが、そもそも「完璧」にこだわっているうちは効率の良い学習など不可能。まずは重要度に応じて「割り切れる心」が大切であると言えましょう。

しかしながら、一方では、おそらく“完璧にこだわりたい自分”の存在もあるはずです。
確かに、●年度には細かな判例からも出題がある
また狙われるかもしれないから、覚えておいた方が良いだろう
このような思考では、合格に直結する効率の良い学習など、到底不可能であると言えます。
細かな事例は重要箇所をすべて完璧にした後、さらに余力があれば覚えるべきであり、学習の当初からチェックしていてはキリがありません。
気になるでしょうが、ここで「頻出事項の徹底」を優先できるかどうかが、行政書士試験においては合否を分けるポイントになると言っても過言ではないのです。

 「完璧を目指さない」、言葉で言うのは簡単ですが実際には難しいものです。
重要なのは、自身が目指す傾向を信じ、強い心で学習に向かうこと。メンタルにおける真の強さとは、結局のところ自らの道に「自信」を持てるかどうかに他ならないのかもしれません。

「出題される箇所だけ」をピンポイントで習得しよう

行政書士試験攻略のカギ ~学習編

行政書士試験に限ったことではありませんが、一般的に難関国家資格と呼ばれる資格試験の対策については共通して当てはまる「試験対策のコツ」のようなものがあります。
その代表的な例をひとつ挙げるならば、学習面においては「出題されるポイントのみに的を絞ること」。つまり、試験範囲のすべてをマスターしようというのではなく、過去の出題傾向から“毎回問われるポイント”を抽出し習得する、というやり方が合格の肝になると言えるのです。

 初めて資格学習を始められる方にとっては、このようなポイント学習に抵抗感があるかもしれませんね。
テストでは昔から「ヤマ当てはよくない」とされてきたでしょうから、試験範囲をすべて完璧にしないと気が済まないという受験生も、少なくはないと思います。
ましてや、大人になってからあえて行政書士試験のような難関資格に挑戦される真面目な方々にとってみれば、言語道断な学習法かもしれません。

 ですが、資格試験の場合、受験生に必ず押さえて欲しいポイントが決まっており、毎回の試験で同一の論点が手を変え品を変え出題されているという背景があります。こうした傾向がある以上は、やはり出題実績に沿った対策を進めていくのが最も効率の良いやり方であり、合格への近道であることは言うまでもありません。
また、学生時代の定期試験とは比べものにならないくらい、膨大な試験範囲が設定されている資格試験においては、むしろ学校の試験と同じようなやり方では通用しないというのも事実。よって、定期試験対策とは別物の学習法を検討すべきなのです。

   しかしながら、いくら傾向対策といえども、受験の素人が勝手に覚えるべきポイントを集約するのは得策とは言えません。
長年の出題傾向を分析して初めて、覚えるべき箇所とそうでない箇所を選別することが出来るのです。
こうした観点からも、行政書士試験対策には独学は不向きであり、やはり専門の講座で学習を進めるべき理由があると言えるのではないでしょうか。

厳しい時間的拘束が挫折の原因に

予備校通学はなぜダメなの?

行政書士試験合格を目指すための学習法は、通信教育だけではありません。難関国家資格対策と言えば、むしろ「予備校通学」の方が主流であり、通信教育以上の学習効果を発揮する手段として知られていると思います。とりわけ行政書士試験といえば合格率10%以下の難関ですから、なおのこと、講師との対面で教えてもらえる通学講座でしっかり学ぶ方が効果的であるといったイメージがあるかもしれません。

 しかしながら、通学講座には、通学特有のデメリットがあるのも確かです。最大のマイナスポイントは、「時間的な拘束が厳しい」という点。毎週決まった曜日、時間に校舎に通う必要があるとなれば、どうしたってそこに合わせてスケジュールを組むことになるでしょう。
行政書士試験受験生は皆、試験対策のためだけに生きているわけではありません。日々仕事に追われていたり、家事や育児、介護といった役目があったり、学校の勉強にも手を抜くわけにはいかなかったりと、行政書士試験対策のみに専念するのはなかなか難しい方がほとんどなのではないでしょうか。
ただでさえ慌ただしい毎日の中に、加えて「資格学校に通う」というスケジュールが入ったとしたら、皆さんの日常にどのような変化が起こるでしょう。
おそらく、大半の方にとって、通学そのものが負担に感じられるようになってしまうであろうことは容易に想像できます。実際、予備校通学を選択した後に「通えなくなってそのまま試験対策も頓挫」という受験生の存在は決して珍しくはないようです。

 行政書士試験合格をめざし、せっかく予備校に通い始めても、続かないのであれば何の意味もありません。
選ぶべきは「継続可能な学習」。そういった意味でも、自分の都合に合わせて、場所や時間を選ばずに学習できる「通信教育」という選択肢は、最もスマートなやり方なのかもしれませんね。



現役行政書士30名が語る「資格取得のメリット」とは?

>>【特集】行政書士の実務インタビュー(提供:フォーサイト)